鈴木メソード4巻/ビバルディーに取り組むMクン
2017/04/30
週ごとに着実に上達しているMクン
「継続は力なり・・・」コツコツと少しずつ弾くというのがバイオリンには一番良いようです。
以前、休日にまとめて練習をしたという方がいらっしゃいましたが、そのようなことをするとスポーツを長時間やるのと同じで、筋肉をこわしてしまいますよね。最も上手な練習方法は一日のうちで回数を2,3回に分けて練習するのが一番良いのですが、なかなか、そのようにいかないのが現実です。
Mクンもその一人です。「少しずつしか時間がなくて~」と講師におっしゃられましたが、この少しずつというのが実はとっても大事なのです。
講師の練習も2回に分けてやるつもりが、最近、気がつくとつい2,3時間になっていて1回でおしまいになってしまうことがよくあります。
プロにとっては2時間なんてやってないのとほぼ同じような感覚を持っています。演奏活動が始まると平均5時間、そして本番前はどうしても8時間に及びます。しかし、その後、その都度、筋肉疲労を取るのが本当に大変なのです。
ですので、みなさんには長時間はお勧めしません。短時間でも毎日、練習をすることを心がけましょう。
少しずつ練習をしているMクン、随分、上達しました。
協奏曲を楽々、自分のものにして弾けるようになったMクン。その曲以上の力がある子なんだなぁと聴いた人は感じるでしょう。
ホントはもっともっとむずかしい曲をやっているわけですから。
本番での選曲は自分のレベル同等かそれ以上ではなく、それ以下という選択肢も良いと思います。
更にスキルアップした演奏を目指しましょう。
ということでレッスンに入りました。
カールフレッシュ・スケールシステム
レッスンの中で教授していきましたが、指の押さえ方(指の形)を徹底させましょう。
指を立てると計画的に音程を決めることがむずかしくなるだけではなく、重音では音程が全く取れなくなると思います。
重音で音程が取れているときは指の形を立てていないから取れるのです。
その他の技術としてポジション移動においても指を立てて弾いているとパッセージがつながらなくなる箇所も出てきます。
また、右手の弓の量は元から少しだけ使って最後に必ず、肘を上げる習慣をつけましょう。
いつもアップにおいて毛がなくなるまで弓を使わないせいか、真ん中辺りまできてしまいますので注意しましょう。
肘の高さを手首に合わせ、元であっても一音、一音、ダウン、アツプそれぞれに手首をフル回転させましょう。
第一ポジションのスケールでは指のタッチがすこしだけ弱いので一音、一音、高く上げて叩くようにしてください。
親指の位置がたまに第一ポジションの位置から、少し動くときがあります。親指を動かさず、指を広げましょう。
第一ポジションというのは指と指の音程間隔が一番広いポジションですから、親指の力を脱力すると広がるでしょう。
親指を脱力できるように普段から、顎を強化しておきましょう。
6度の重音、だんだん、綺麗な音になってきました。練習をするときは短いスラーでゆっくりゆっくりさらうようにしてください。
次の小節を見てきましょう。おうちでさらう時は1小節間を3種類のリズムとスラーでリピートして何回も弾くようにしてください。
もちろん、暗譜はその都度していく方が賢明です。
鈴木メソード4巻/ ビバルディー/ 協奏曲 イ短調 第一楽章
先週から、随分、変わってきたと思える点はビバルディーらしく弓の速いところをきちんとまとめたせいか、音楽が綺麗にスツキリしてきた点です。
また、クレッシェンドの後のPもテンポを何とか落とさずに強弱記号をやっているということが聴いている者にわかるようになってきました。
全体の音楽は良くなりましたが、今後、注意する点は基礎的な部分として、どんどん、テンポが速くなっていってしまう点です。
具体的な箇所は35小節目の3拍目の同じ音が続くテヌートの箇所です。同様に38,39,40.41の同じ音が続くテヌートの箇所から速くなっていってしまうようです。
最後から17小節目は移弦のテクニックで手首フル回転使いましょう。弦がG線からA線へと1本またぐのでよくさらい込んでおいてください。9小節目の3拍目の長さが短いときがありますのでしっかり数えましょう。
15,の3拍目の頭のテヌートのように同様に16.18,19のテヌートはテンポの中で少し、品良く弾けるようにしましょう。
それにはそこは弓を速く弾かない方がいいでしょう。
最後から21小節目からのパッセージはいつもよくさらうことを心がけてください。
頑張りましょう。
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