弾き方が音楽的になってきた小学生Sちゃん
年明けにレッスンへいらした小学生のSちゃん。
年明けのレッスンは講師もかなりの覚悟を持っていつも臨むのですが、この日は新たな発見があり、講師も少し嬉しくなってしまいました。
Sちゃんはお正月にご親戚の方の素晴らしいヴァイオリン生演奏を目の前で聴いていたせいか、弾き方が歌うようになってきました。
きっと良い刺激を受けられたのでしょう。ママとの合奏も板についてきたSちゃん。
とっても楽しそうに弾いていましたね。レッスンを振り返って見ました。
ボーイングを矯正
ここでSちゃんには2点、教授させていただきました。
①アップ時の手首運動が深い。肉眼ではわからないほど少しずつ少しずつ微動で常に動かし続けていくこと。
②小指が気がつくと力が入り、突っぱってしまっています。
では①と②が起こらないようにするにはどうしたら良いのでしょうか。
①ではなぜ手首って動かさないといけないかをまず復習してみましょう。
確かに手首を動かさないと弓は曲がってしまいますよね。
駒に対して弓が平行でなくなると細かい奏法ができなくなる、音がのびなくなり、テンポが速くなる。音質がすさまじいものになる。
ではこれらを起こらないようにする適切な手首の量を知るには次の方法が有効になります。
①まずは日々の練習において全身、移る鏡を横にして立ちます。
②次に弓をf字の穴の上に駒と平行に載せます。
ここでのポイントは弾き出したら、鏡を見ながら、特にアップ時は駒と弓が平行になるように少しずつ、手首を必要最小限だけ動かしていきます。
そうするとどのぐらいの微動かがわかるようになってくると同時に、弓のストロークも自然とゆっくり弾くようになっていきます。
手首はたくさん、動かせば良いというものでもありません。
奏法によって使い分けるというのが現実です。
もちろん、全く動かせないのはNGです。
この鏡を毎日、利用しての練習をすれば弓が駒の方に滑っていくこともなくなるでしょう。
次に②の小指が突っぱる現象ですが、こうゆう方、本当に多いのでここでしっかり復習してください。
なぜ、突っぱるのかを押さえないといつまで改善できません。
一言でまとめますとこの原因は親指の形と位置です。
補足しますと正しい位置に正しい形を持続して持っているでしょうか。
曲げていた親指が弾いているうちに伸びてきてしまい毛につかなくなっていませんか?。
すると小指に力を入れないと持てなくなってしまい曲がっていた小指までゆくゆくは突っぱる原因となってしまいます。
ここは大変重要な基礎部分ですので、しっかり習得していきましょう。
カールフレッシュ.スケール・システム
小学生の子どもさんのレッスンだからと音階をさせずに曲だけをやっているお教室も多い中で、当教室はしっかりレッスンで音階から教授していきます。
小学生であっても、なぜこの本をやるのか、これをやっていくと何がどう良くなるのかということまで、少しやるとわかってくるようです。どんな初心者であってもそうです。
楽器を習得する上でスケールは必修だということはご存知の方も多いと思いますが、ただ、これを自分でやっておきなさいと言われてもどこをどういうふうに弾いたら上達していくのかがわからないことと思います。
当教室はこのスケールシステムで上達するカリキュラムを徹底教授していきます。
まだやってない方もまもなく入ります。
実際に言われた通り、これを毎日、曲よりも優先してこなされている方は驚くほどの短期間で大人も子供も上達していってます。
逆に曲をこれよりも優先して練習なさっている方はハッキリ、上達が遅れています。
ですので、講師からスタートと言われた方はその日から毎日、頑張りましょう。
短期間で激的な効果が出るでしょう。
Sちゃんもまずは左指からチェックしていきます。
弾き始めは指の向きがバラバラでしたが、だんだん良くなってきました。
右手の弓はもっと短くアップは毛がなくなるまで弾きましょう。
その時に元の方で、雑音が出る場合は肘の高さが十分でなかったり、上げるタイミングが遅れたことが原因です。
毛がなくなるまで弾くと肘を上げる量がテコの原理で自動的に決まるようになります。
今週は与えられていた宿題までは全てこなしてきましょう。
スケールを第一優先にしましょう。
今年の目標はポジション移動でしょうか。
スケールでのポジション移動時の音程がバッチリ決まるようになると弾けれるようになる曲の幅も広がります。
アレグロ/スズキメソード
スタカートの箇所は全てスタカートです。長くなったりしないようにしましょう。
しかし、レガート部分は大変素晴らしい音楽でした。
何を弾いているのかが聴いている人に一音一音、伝わるように歌いながらよく弾いていた
演奏でした。音質もやはり、スケールをやった後はとってもきれいな音質になっていました。
次の課題をやってきましょう。
メヌエット第1/バッハ
始めのレが3つ続くところは2拍目と3拍目が一見、タイとよく、見間違えてしまうのですが、正解はタイではなくスラーです。
3つ弾きましょう。
タイとスラーの見分け方はタイは同じ音同士がつながれているのですが、それは小節の区切り目の場合です。
例えば3/4拍子で最後の拍が足りない場合など次の小節の1拍目と繋げます。
そうでない場合は同じ音であってもバイオリン上のスラーと思って良いです。
もちろん違う音が繋がっている場合、これはスラーです。
8分音符の手首の使い方は移弦もバッチリでした。
いつも曲を弾く時は音符の長さによって弓の長さも使い分けるようにしましょう。
親子で合奏
念願の親子での合奏の夢が叶いましたね。
「キラキラ星変奏曲」も随分、お母様といっしょに練習しているようで、最後のテーマまで完奏できましたね。
やはり、一番大変なリズムはEです。手首の量が深いことで弓が暴れてしまいます。
このような同じ弦で弾く細やかなパッセージにおいては手首の量はほんの少しだけ使いましょう。
逆に全く手首がアイロン状態ですと弾けなくはないですが、かなり、演奏中に疲れてしまうと思います。
もう一つ気になったのは弾く弓の位置です。真ん中より少しだけ上で弾きましょう。だんだん元の方へと下がってきませんように。
基礎ボーイングをしっかりやりましょう。
Sちゃん、今週のポイントは手首の微動運動です。全弓と半弓の両方、できるように頑張りましょう。
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