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良い演奏とはー中学生レッスンより

      2018/08/30

中学生ー弦楽アンサンブル経験者のレッスンから

IMG_8161

Sさんは今後、ボーイングの課題が2つあると思います。

1つはロングトーンといって弓をゆっくりゆっくり引っ張っていく奏法。

これは全弓、半弓とどちらもやれなければならなくなるでしょう。

これを毎日、やることで不思議と左手のテクニックを上げることができるでしょう。

2つ目は単音と重音の弓圧の区別です。

特に重音の脱力がメインになりますが、オケをやられている方は特にここに力を入れていただきたい項目です。

オケの方で同時に個人レッスンへ通う方が多いのはオケだけで弾いていると自分の音が聴こえないので無意識のうちにどんどん弓圧をかけてしまっており、オケの練習から帰宅すると音が荒れていたということがなかったでしょうか。

講師も若い時にそのような経験がたくさんあります。

弦楽アンサンブルの場合は管弦楽よりはまだ、影響は少ないですが、カルテットではないのでやはり、影響は受けるでしょう。

また、重音を弾く機会がないので、正しいフォームで弾けているのか否かが分からなくなってしまいます。

ですから、個人練習の勉強がどうしても必要になってきます。

では良い演奏とはどんな演奏なのでしょうか。

①安定した音程②美しい音質③指を早く回せるか。④芸術性

大きく分けると4つあると思います。

①の音程は=技術といえますが、この安定した音程を実現するには言い換えると安定した、いつも同じフォームということになります。次の②は楽器ではありません。

始めたばかりの初心者がいくら良い楽器を持ったとしても本来の正しい楽器の奏法(鳴らし方)を習得してませんと全く良い音質は出ません。では何かというと美しい音質を創る条件は左手と右手のバランスです。

ここではメンテナンスのお話しは省いておきます。

そして③は日々のスケールトレーニングです。細やかなテンポ管理をしながら、ゆっくり~速い練習の様々なテンポで弾く練習を実践する。

④芸術性を高めるには自発的に多くの演奏を聴くことで養われていきます。週ごとのレッスンだけで全く生活の中に音楽が取り入れられていないと芸術性を深めることは不可能です。

そこでこの4つの課題をクリアーしていくためのポイントが冒頭で上げましたロングトーンと重音の脱力といった2項目になります。この2つを習得していきませんと①から④は全くできるようになりません。

重音の練習は単音がある程度弾けてからと思っておられる方がおられると思いますが、実はそうではないのです。

簡単な開放弦の練習だけでも早い時期から、重音を弾くようにしていかないと一言で言えばいつまで経っても上達していけません。

重音奏法でないところでも正しいフォームがいつまでも身についていきません。

初心者の場合は日々のボーイング練習の中で開放弦(指を押さえない)の重音を全脱力をし、ゆっくりゆっくり弾いていく練習をいつも心がけて欲しいものです。

ということで早速、Sさんはカールフレッシュのトレーニングに入りました。

カール.フレッシュ.スケールシステム

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単音の第1ポジションから、徹底的に指のフォームをチェックしていきます。

まずはPIZZでやってから弓で弾く、これはお家の練習でも定番にしてください。

初めは課題が少ないようですが、どんどん増えていきますので、ポイントを毎回、しっかり押さえましょう。

左軸足45度、背中を張っているか、同方向へ楽器が持っていかれているか、楽器の水平を維持できれば左肘は動きにくくなるので毎回、同じ指の形になりやすくなります。

また、全音、半音のチェックと左手と右手のテンションのバランス(右手の脱力が維持できれば左指を痛めません)

6度の重音はやはり、弓圧をかなり、抜きロングトーンを実践しましょう。スケールの場合は元半弓で弾きますがその場合も弓をゆっくり動かし、手首を毎回きちんと使いましょう。音質向上へとつながります。

8度の重音は真ん中の指を押さえましょう。ポジション移動時の指のテンションについては後のレッスンでやっていきましょう。

単音のスケールが半分までくると大半の方は指のフォームがきれいに安定してきます。

その後、ポジション移動の次ページに移ります。頑張りましょう。

ゴセック/ガボット

次週は正確な譜読みと正確な音程を心掛け、勉強してきましょう。

 - 生徒さんレッスン風景

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