サラリーマンー大人のレッスン
横浜からレッスンへ
早朝からクルマに乗られ当教室へレッスンへ見えられるyさん。
転勤等があり、一時、当教室を離れられましたが、昨年から、レッスンを再開し、再び当教室へおいで下さっております。
yさんはとってもこの時間がお好きなようです。
ありがたいことなのですが、人はどこかで自分をリフレッシュできる場所があるってとても幸せなことだなぁといつも思います。
もしも、それがバイオリンを弾くことであり、また、我々はその手助けができればこんな幸せなことはありません。早速、レッスンを開始いたしました。
演奏中に自分の音を聴くことが大切
耳の良いyさんはまずは自分の出している音が変でないかを音程だけではなく、音質までを一音一音、良く聴ききながら弾いていきます。演奏者にとってこの演奏しながら自分の音を聴くということはとても重要なことです。実はコレ、なかなかできそうでできない事です。
弾き初めの硬さを取るには
子供から大人まで全ての人に言えることなのですが、人前で演奏をする時はどんな曲であっても頭の一音目がとても重要になります。この音をいかにリラックスして固くならずに弾けれるかで明暗が分かれます。
聴いている人は曲の真ん中や最後は以外と聴かないものなのです。最後がどこかわからない曲もありますしね。
そこで、リラックスして一音目を弾けれるように基礎ボーイングでしなやかな手首を目指していきます。
みなさん、そうなのですがこのような練習をウォーミングアップと呼んでますが、これを曲を弾く前に最低30分はやるととても効果が上がるでしょう。
レッスン当日はこれを直前にやってくるとその後のレッスンも体が楽に弾けるかと思います。前日の練習より当日です。
この日のyさんのレッスンでは単音と重音のロングトーンボーイングを片手の顎で楽器を挟みながら、しっかりと弾いていかれました。手首、肘、肩と全てが柔軟にゆっくり動かせれるようになった後、スケールに入りました。
カールフレッシュスケールシステム
yさんもいつもスケール練習を大切になさっておられますが、この音階教本にはたくさんの曲が入っていると思えるほど初心者から上級者までの基礎から上級者テクニックまでを習得できる教本になっています。
正しいフォームできちんとやっていればテクニックがどんどん上がっていきます。
例えば過去に難しいと思ってやめてしまった曲でもその後、その曲を弾いていないのに弾けたということが起こってきます。
やはり、基礎は大事です。
基礎を重視する目的とは
①どんな曲でも弾けれるようになるためのもの。
②美しい音が出せるようになるためのもの。
③悪い癖を直しフォームを矯正する。
④演奏体力を維持するため(可能な演奏時間を伸ばすため)。
⑤初見に強くなるため。
⑥音程が常に決められるようにするため。
⑦専門科を目指すため。
このようにかなりの効能が得られます。
では基礎とは具体的に何をやるの?とお感じになられた方がおられるかも知れません。
大きく分けて2つのことをやって下さい。
1つはボーイング(弓を動かす練習)。2つ目はスケール(音階練習)です。
当教室ではこの2つは手を抜きません。しつこいほどレッスンでは追及します。
だから、上達するのです。
小さいお子様の場合のスケールはある程度の時期が過ぎたら入っていきます。
すると日に日に上達が加速していくことと思います。
さてyさんも十分なウォーミングアップで音が柔らかくなり、手首の十分な運動を確認してからポジション移動、重音へと移っていきました。
カールフレッシュの中の重音は必ず毎日やりましょう。重音は単音ができてからではありません。
重音を弾くことによって手首の使い方が完璧かどうかが明らかになりますので毎日、取り組みましょう。
「妖精の踊り」/パガニーニ
パガニーニはどんな作品でも難しいです。この曲の三連符の連続箇所が何箇所も出てきますが、フル回転させる手首の安定した運動、音程とさらう箇所は大変多い曲です。
転調した場面ではいかにメランコリックな演奏ができるかで聴いている人の印象も変わるでしょう。
yさんはこの曲を本当に丁寧に丁寧に仕上げたと思います。
また、今後、未来にパガニーニーを弾く時のためにもっともっとテクニックを磨き、どんな表現でもできるような技術を目指しましょう。
「メヌエット」/ボッケリーニ
次回のレッスンではあの有名なボッケリーニを弾きましょう!
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