サラリーマン経験者のレッスン
2016/05/16
yさん、合格おめでとうございます。/ ” V ” \
首都圏ではあるけれど、いつも遠方から通ってこられるYさん。
今日はまず、体をほぐすため、ボーイングから始めました。
前回とは違い、ダウン時の腕の力がすっかり取れていたこととアップ時の肘がタイミング良く上げられるようになり、見違えるほどボーイングが良くなりました。弓のストロークも良く、ローングトーンが定着してきたせいでしょうか、音もなめらかに聴こえました。
さて、ボーイングが終わったところでカールフレッシュに入りました。早朝から、ご自宅を出られていることもあり、まだ、左手の方はやはり、硬いですね、少しずつ、ほぐしていきましょう。カールフレッシュはいつ、何時でも、例え、本番当日のリハーサル中でも指をなめらかに動かす為の準備運動として必ず弾くと良いと思います。
実際に弾き込んでいったらどんどん音が良くなってきたYさん。次は移弦時、なめらかさを出すために手首をフル回転させてもらいました。
ここでの今日のポイントは半音階(クロマティック)スケール。音階の半音の場所を理解され、しっかり弾けるようになっていきました。
凄い!何が凄いかというとここの音程が完璧に取れるということはベルリオーズの幻想交響曲が弾けるということ。
幻想交響曲はクロマティックスケールの連続なんです。アマチュアのオケに入っておられる方の中で日頃からクロマティックスケールをさらってない方は一音一音、音程を合わせる作業に苦労をされることと思います。
また、以前、コンクールを受けられるということでレッスンを見させていただいた小学生の女の子のお話です。
「先生、娘は毎日、10時間練習をしているのですが、音程が当日、完璧に決められるかどうか不安がありまして」というご相談を受けましたが、上記のような練習を日頃から積み上げておられればもっと短時間で音程も確実に決められるでしょう。
話は少し脱線してしまいましたが、Yさん、1stポジションを 完璧に弾き終ると次にポジション移動へ入りました。
ここでポジション移動時のコツとして講師の特訓がしばらく続きました。
忘れてはならないことはポジション移動時のガードです。いきなり、飛ぶのではなく、少しずつですね。
そして親指から。もう一つ大切な事は演奏中の目線です。特にポジション移動時にはこれで音程の明暗が分かれます。
もちろん、左指の方を見ているとは思うのですが、親指移動時はネックの左側を見る。
そして音を出す瞬間には押さえる指の方を見る。
これで完璧に決められます。ほとんどの人はいつも押さえる指の方しか見ておられないかな。
その後、6度の重音、サスガ!音きれい、音程も良い、では次のステップとしてサードポジションへの重音の移動をやりました。
暗譜したら、すぐにできるようになりました。
ではではお楽しみの曲を奏でて見ましょう。鈴木メソードの「ユダスマカベウス」。
これも弾き込んでいくうちにどんどん、弾き方も音質も良くなり、ノーミスの完璧演奏で合格してしまいました!。
やはり、練習は回数なのです。今まで発表会に出てこられた生徒さんの練習は一日、その曲を40~50回ほど弾いてステージに載っておられます。
このことは曲だけではなく、全てのものに言えるのですが、練習というのは1つの動作に10回以内の練習は練習としてカウントされません。
全く練習していないのとほぼ同じくらいになってしまうのです。また、レツスンだけで練習をされない方は上達できません。
少しでも上達を望まれるのなら、日々の練習を頑張りましょう。すると、凄い勢いで上達していくでしょう。
新しい曲「ミュゼット」楽しみですね。まずはpizzでしっかり覚えてしまいましょう。
やったところまでをその都度、見ながら暗譜していき暗譜ができるようになるとその後の演奏がかなり楽になります。
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