バイオリンの構えは基礎を習得する上での心臓部分です。
2016/08/26
調整に出していたyさんの楽器がもどってきてレッスンへ
yさんの楽器、当教室から調整へ出していました。
レッスンでお渡し。調整後のバイオリンをはじめて弾くyさん。
音が良くなっていることにビックリしたようです。
特にペグが回しやすくなって他も随分弾きやすくなったようです。
弓の毛替えもしたらやはり、音がいいと喜んでおられました。
さて、本日は上手く弾けるでしょうか。
フォームが安定しているとビブラートも重音もポジション移動も楽です。
フォームが安定しているとビブラートも重音もポジション移動に直面してもあわてることなくすんなり、弾けます。
重音のビブラートもしっかり基礎ができてないとバイオリンが揺れますし、親指に力が入ってしまうことにより、ビブラートをかけ出したら、音程が低くなってしまうというケースも多くなってきます。
曲でかけ始めたら全体的に音程が低くなってしまうのですがというご相談をよく受けます。
これはビブラートだから特別なことをやるわけではなく、どこに力を入れどこの力は抜けていなければならないのかという基本をもう一度見直してください。
ビブラートは曲だけしかかけないものなのに曲でかけだしたら、音程がというのはとっても困ってしまいますよね。
バイオリンの構えは初心者でも経験者でもプロでもいつも力をいれなければならない必修項目です。
もちろん、バイオリンの構えだけが基礎の全てというわけではありません。
しかし、構えはバイオリンの心臓部分であって、そこがおかしくなると他の体の部分、例えば肘や手首、指とかその他の部分だけを矯正しようとしても上手く弾けなくなります。
また、バイオリンの構えはバイオリンを始めてまず、最初に習い最後までついてくる重要必修基礎項目です。
それだけにこれを日々重要だと心の底から思いバイオリンを構えるごとに気をつけながら弾くかどうかは本人次第になってしまいます。
講師は生徒さんがバイオリンをちゃんと持てないことにより、困ることが出てくるわけでもないので私はそのことで全く怒りませんが(むしろ、やさし過ぎる先生です。)困るのは生徒さんです。
もしも、バイオリンを構えていて、すぐ、疲れてしまうとか体のどこかが痛いという方は肩当てや顎当てを見直してみてください。
別記事に書きましたが、肩当ては最近どんどん進化してきています。
また、顎当ての形状、高さも様々なものが店頭に並んでいます。
お店に足を運び店員さんにアドバイスしてもらうのも良いかも知れません。
上達には基礎と順応性
yさんを見ていて本当にいつも感心することは楽器に対しても講師に対しても順応性があっていつも素直に受け入れられる方なのです。
このことはとても大切なことで、まだ、達していない技術に挑戦した時、これこれこうすると弾きやすくなりますよ。
と申し上げるとすぐ、そのようにやってみるから、弾けなかった箇所ができるようになっていくのです。
逆にきちんと全て講師が言っていることを納得してからでないと実行に移せないタイプ。
このような方はなかなか上達しません。
確かに弾いたことがなかったり、むずかしい技術に直面すると生徒さんにとっては講師の言われることがチンプンカンプンで???となってしまい、なかなか、その場で行動に移せない方って多いと思います。
でもどちらが上達が早いかというと前者のタイプなのです。
その場では全く言われることがわからなくても取りあえずは言われる通りその場で弾いて見る。
yさんはいつもバイオリンを取り出してからまず、何をやらなければならないのかをよく御存じでいらっしゃいます。
バイオリンの正しいフォームのどこかがくずれていないかをいつもご自分で気にかけながら音を出されるせいか演奏中のフォームはほぼ安定しています。
更なる飛躍の100パーセントを次は目指して頑張りましょう。
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