バイオリンの独学ってムリ?
2018/09/05
人前で演奏するわけでもなくプロにならなくても~
バイオリンって独学が可能な楽器かどうか、やはり、知りたいですよね。
ではバイオリンって弾くのになぜ、独学じゃむずかしいのかも考えていきましょう。
バイオリンという楽器は耳元で聴こえてくる音色と実際に出ている音色が全く違うので、誰にも自分の演奏を聴いてもらう環境がないと騒音を出し続けていても弾けれるような気になっていたりします。
すると独学でもいい音が出せてるなんて勘違いも。
では別に音大に行くわけでもなく、プロになるわけでもないのになぜ、そんなに音色にこだわるの?っていう話もありますよね。
実はバイオリンは知らず知らずのうちに弓圧をかけ過ぎて音程までわからなくなってしまうこともあるのです。
音程も音色も良くなくてもよいというのなら、音階のある弦楽器は不向きでしょう。
さらに、ピアノとは違い自分で音を作らなければならないわけですから。
確かに、入門書籍を読んだり、DVDを見たり、コンサートや生の演奏を聴くことは良いでしょう。
しかし、見たから読んだからといってもそこから、それに近い本来の正しい持ち方や音への方法論がわからなければ本のように或いはDVDのようにはならないですよね。
いくら、プロのような音にはならなかったとしても、美しいバイオリンの音色の魅力に取りつかれてやりたい、と思った方がやはり、大半だと思います。そんな愛されている楽器なだけに又はご自分の技量以上の楽器かもしれないのに、音を知らず知らずのうちにつぶしてしまっていたり、メンテを怠ってしまったために、道具をダメにしたり、本当にもったいない気がします。
また、書籍や動画等を見てもどこに力が入っていてどこに力が抜けてるのかとか。また、弓の持ち方の厳密な親指の位置とかはわかりにくいのではと思います。
また、一人でご自宅で練習をされていて、弓の毛の張り替え時期等を見逃してしまい、腕が上がらなくなり、体をこわしてしまった事例も今まで4件ほどありました。
ご自分では張り替え時期の判断がつかなかったのでしょう。
話を戻しますが、以前、3年間だけ独学されていた後、当教室に見えられた方のお話ですが、何もかも忘れてしまわれ、ご自分の弾きやすいように弾いていたら、親指のポジションの場所もめちゃくちゃになっていて、音程の取れるところへ親指をもっていってしまうという悪い癖がついてしまっていた事例もありました。お子さんのお話でしたが。お母様が下手になってはいけないと毎日、毎日、このような正しくない練習をさせていたので、そのくせを取るまでにやっていた分の3年間はかかりました。
やはり、バイオリンは独学では全く手も足も出ず、前に進めないというのが現実なのですね。
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