防音について
2018/09/05
バイオリンの防音
新しい稽古事を始めた。しかし、練習場所が、と悩んでしまったことはありませんか?確かにバイオリンを弾いている生徒さんの全てが一戸建て、またはマンションの防音付きというケースばかりではなく、むしろそのようなケースの方が少ないというのが現実です。しかし、バイオリンを弾いてみたいという情熱があるのならそこは何としても対策を考えたいものです。そこでここでは本格的な防音装置というものではなく、もっと手軽に入手することのできるお役立ちグッズを考えて見ました。ぜひお試し下さい。
まず、その前に防音と遮音の違いについてと弦楽器の特性について触れておきたいと思います。
防音とは音を吸音させ響きを止めることから完全に音を防ぐことが可能。遮音とは響きを残し音量だけをカット。響きを残せば完全には音をカットすることはできないと思ってよい。(ホール以外の場所)そこで弦楽器の本来の姿とはどちらが理想的かというと遮音です。なぜなら響かせにくく音量のあまり出ない楽器だからです。
では弦楽器の音はどこから響きだしどこへいくのか、この原理をしっかり押さえておきましょう。
バイオリンの音は表面板のf字の切り込み部分から音が共鳴し上へ上へと天井へ向かっていきます。
この辺が面白いところで、このf字の切り込みが、もしボディサイド側にも空いていたとしたらバイオリンの音は横へ横へといくのだろうか。しかしそのような楽器はありません。上のみですから庶音なら天井に吸音材を入れてはいけないことがわかります。
マンションなどで防音せざるをえない方
天井と床をしっかり吸音しましょう。
1・天井が高い部屋は避ける。
2・床には畳または繊維カーペットが敷いてある部屋で弾く.。
フローリングの場合は立つ位置のみにコルクを重ねる。
例外として姿勢が悪く楽器が右斜めに傾くことを想定して右斜め方向に窓のある人の場合。
3・お風呂マットやアウトドア用の銀マットを 窓の内側(室内側)に取りつける。
(練習の時のみ)
4・例外のケースにあたる人は防音カーテンも効果あり。
5.ドアの隙間にゴムパッキンをはる。
実際にどんなものが効果的か、みなさん試してみましょう。
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