子どもの分数楽器の買い替え時期について
2018/09/05
子供用分数楽器について
小学一年生から始めた場合いったいバイオリンって何回買い替えていくらかかってしまうの?というご質問が非常に多かったのでここで書いておきます。
バイオリンのサイズは1/16,1/10,1/8,1/4,1/2,3/4,4/4があります。
この中で小学一年生から始めた場合は1/4,(小さい場合は1/8から)からで1/8を入れたとしても5台です。
買い替え時期は?
よく聞かれる質問ですが、身長が数センチ伸びるごとにとも言われていますが、一番大事なポイントは腕の長さです。
身長は変わらなくて腕だけが急速に伸びていくお子さんとか、最初から身長のわりには腕が長くて1サイズ上とかというパターンがありました。一般的に最も多いケースは1年半ぐらいで買い替えたパターンが過去には一番多かったと思います。
しかし、こればかりは個人差がありますよね。
以前、あった一番お気の毒なケースは半年でした。その方はだんだん伸びていったというより8月に一気に腕が長くなってしまいました。
お盆前に成長痛というのが起こっていたようで体に痛みがあるのでマッサージをしてもらっていたそうです。
自分のお子さんの成長がどのパターンになっていくかは親御さんも予測できないことと思えます。
バイオリンのお値段は?
工場生産の鈴木や楽器店のオリジナル等で5万台から6万台で出ています。
通販でセット2,3万とかそれ以下のものの注意点は弓の毛替えができる弓がついていない。
つまり、言い換えればおもちゃの弓です。
どんな安価な子供の分数楽器でも弓は毛替えをしないと音量がほとんど出なくなってしまいます。
バイオリン、弓、ケースの他あと、松ヤニや肩当て等の小物も入れて大目に7万見ていたとしても5台の場合35万(おおよそですが)。
3歳からはじめ7台必要になったとしても49万でここでアップライトの新品ピアノを購入するのと同じぐらいかなというところです。
小学生だった場合はアップライトの新品ピアノを購入するよりも初期費用としてだけを考えた場合は断然バイオリンの方が安いです。
その後のメンテナンス費用はバイオリンの方がかかりますが、一気に支払わなければならないピアノに対しバイオリンは成長ごとに買い替え。トータル額でも楽器購入費用はバイオリンの方が安いといえます。
しかし、これは一番安価なケースでお話しています。
例えば4/4のフルサイズになったらそれだけは最後の楽器なので良いものを購入したいと希望される方もおられます。
その場合は価格によって当然、違ってきます。
また、フルサイズは最初は安いものを使用し、上達したら買い替える方も。
また、弓だけ買い替えていかれる方もあり、そのような費用は上記には入っておりません。
お子さんの場合はいつ買い替えがきてもあわてないよう最初からできればまとまった上記の金額をご用意しておくことをおすすめします。
これは楽器だけではないお話になりますが、新しいことを始めるにはどうしても初期投資として最低限の道具代は削れません。
お教室によってはレンタルがあったり、生徒さんの間での譲り受け等もありますが、空きがなかったり、人を当てにできるものでもありません。おけいこを始めたいと考えていらっしゃる方は近くにあるお教室の先生に相談してみると良いでしょう。
最初から専門店へ行っても全くわからないという方は最初に先生を探すことをおすすめします。
不要になった楽器はどうすれば?
分数楽器の場合、楽器が小さくなり、使用しなくなったバイオリンはどうしたらよいのか。自宅には置ききれないという方がおられます。
そのような場合、買った価格以上の価格帯のバイオリンを購入すると楽器店によっては下取りに出せます。
一般的にバイオリンの買い取りはまず、できないケースの方が多いのですが、下取りならやってるところが多いです。
もう一つの方法はやってる人やバイオリンやらない?楽器があるんだけどって声をかけて半額でお譲りしたりという方法もあります。
いずれにせよバイオリンという楽器は高くつくと考えておられる方がいるようですが、実はこのように工夫次第でどうにでもなる楽器なのです。
バイオリンの防音は
新しい楽器としてバイオリンを習おうと考えていらっしゃる方で、練習時の音を気にし、防音設備を入れないといけないですか?とご質問された方が、おられましたが、バイオリンという楽器は音量の出る楽器ではないので設備を入れる必要は特にありません。
ただし、アパートやマンションの規約等によりその必要がある場合は別です。
集合住宅の場合は楽器ありの物件でないと弾けないというパターンもあるので確認が必要ですね。
なぜなら、音量はピアノよりはるかに小さいとはいえ全く外に聴こえないレベルではないので、ごあいさつをしておくとか、窓を開けて弾かない、弾く時間帯を考えるとか、そのような配慮は必要になってくるかと思います。
ただ、ピアノのようにお部屋の床に補強が必要なわけではないので集合住宅の場合はピアノを置かないなら楽器あり物件でなくてもバイオリンなら入れた、交渉次第という物件に昔、講師は住んでおりました。
それなりの環境は整えなくてはなりませんが、実はこのようにピアノほど始めるにあたっては最初はかからないというのが現実です。
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