弦楽器の重要なメンテナンス
2018/09/05
発表会に備えて弦と弓の毛替えをしましょう。
通常、弦楽器のメンテナンスといえば弦交換と弓の毛替えがどうしても必要になってきます。
頻度はどれぐらいかというと弦交換はみなさんの場合は6ヶ月に1回は最低でも行いましょう。
弓の毛替えも6ヶ月から1年に1度は行いましょう。
その他、最近ピッチが安定しない駒が不安定だったり、低弦の音がこもるとか、雑音がどこからか出てしまうという場合には調整が必要になります。
6月の時点から6ヶ月以内に楽器を購入された方やメンテナンスをされた方以外は交換しましょう。
弦交換を延ばしてしまうとこんな事が・・・・
弦を交換するときは4本とも同じ時期に変えるのがベストです。
そうでないとバランスが悪くなってしまうでしょう。
もちろん、1本だけ切れてしまったとかという場合は別ですが。
ところで、面倒だからと弦交換を先延ばしにしてしまっていたら、どうなるでしょうか。
これは音質的に全く伸びなくなるのですぐに音が消えてしまうということはテンポもどんどん速くなっていってしまい、自分の首を締めてしまうことになってしまいます。
また、響かないからということで弾き方を自己流にどんどん加工して弾いていく悪いクセを作る原因になります。
期限の切れた弦はどんな良いフォームであろうと響かすことはできないのです。
毛替えを延ばしてしまうと体に負担がかかるようにも。
では毛替えを延ばしてしまうとどんなことになっていくのでしょう。
まずは音量がだんだん小さくなっていき、しまいには松ヤニをつけても5分でまた、つけたくなってきます。
松脂をつけてれば交換がいらないかというとそうではなく、弓全体の弾力性もなくなってきますので、このまま弾いていくと自然に弓圧をかけたり、また、よけいな力を入れてしまい、気がつくと右手が上がらなくなってしまいます。
ですので毛替えは絶対に必要なのです。
確かに毛の本数は抜けない限り、弾いていて減っていくものではありませんが、毛が少なくなってないから毛替えが必要ないというものではありません。
毛替えが近ずいている初めのサインは
まず、毛替えがそろそろになり出すとスラーのスタカートが弓圧を入れないと弾けなくなってきます。
ワンボースタカートといっていますがこれは本来なら、弓圧を全く入れずに切れていかなければならないものなのです。
これが切れなくなると生徒さんにはそろそろですねとお声かけしています。
この段階で変えておけば、体には何の負担もかかってこないでしょう。
しかし、松ヤニが5分しかもたない限界までくるとバイオリンの練習がとても疲れるようになってくると思います。
右手が左手に及ぼす影響とは
疲れるのは右手だけではなく、左指まで押さえると疲れてしまうでしょう。
これは音量が出ないからということで自然にこれも弓圧がかかってしまい、左指の押さえるテンションがそれ以上、頑張ろうとしてしまうからです。
左指を痛めないためにも右手脱力は必修項目です。
定期的なメンテナンスは上達の早道
楽器のメンテナンスというとみなさんは修理を思い起こすと思いますが、実際には修理よりも、まめな調整がその人の弾き方を良くし、上達を早めます。
また、価格以上の音色になっていきます。
実際にミリ単位の調整がコンクールでは明暗を分けているのです。
楽器屋さんへ小さいころから、出入りしている子供ほど凄い才能を開花させています。
良い道具を持ってもメンテナンスへまめに行かない人は上達は見込めないでしょう。
良い調整をしてもらった音をいつも聞いている人はどこかが、悪くなるとすぐに変化に気がつくでしょう。
やはり、良いものに触れ耳を鍛えていくことがとても重要といえます。
埼玉県バイオリン教室,さいたま市バイオリン教室,浦和バイオリン教室,桜区バイオリン教室,中浦和バイオリン教室.さいたま市南区バイオリン教室
関連記事
-
ヴァイオリン上達を目指す方へ
必ず毎日練習すること。 どんな天才で才能の持ち主であろうと又、教えることが大ベテ …
-
レンタルー桜区の年少さんの楽器の持ち替え
楽器のサイズが1つ大きくなりました。 お子様のご成長は本当に早いものですね。 特 …
-
弓のスティックと毛の相性
弓のスティックと毛の相性 まず、ステイックには丸タイプと角タイプと …
-
マンションでの練習ー音が気になる方へ
分数用消音器1/4サイズもあります。 バイオリンの音量はピアノの90dbほどなく …
-
通学通勤の帰りに通われる生徒さんに最も適したバイオリンケース
下倉楽器さんオリジナルのマルカート 以前は大学生の方もまた、通勤されておられる方 …
-
バイオリンにかかる費用ー初心者の場合
バイオリを購入した場合の価格帯 まず、バイオリンを始めたいなぁと思ってはいても全 …
-
楽器演奏者の練習と本番は折れない心と無限な可能性を創り上げる
練習はプロだって大変、つらいものです。 楽器演奏者にとって弾けないものを弾けるよ …
-
生徒さんの楽器選定へ
生徒さんの楽器選定 今月からレッスン開始される小学生と中学生の男の子のうちの中学 …
-
低いバイオリン肩当てを探している方へ
高さのない肩当てはこれがオススメです。 この肩当て、出たのが最近ではないようです …
-
【弦】VISION TITANIUM SOLOの特徴
言わずと知れたドミナント 講師が日頃、練習や本番で使用する弦と言えばE線以外はよ …