カールフレッシューやはり、我々の恐るべきバイブルです。
2018/01/25
久しぶりに見えられた遠方の生徒さん。
久しぶりに横浜から見えられた経験者の生徒さん。
お仕事等のご都合でレッスンは3ヶ月ぶりでしょうか。
講師はそんなこともあって、たぶん、全くバイオリンに触られていない状態なのじゃないかと相当な覚悟を持ってレッスンに臨みました。
休み明けのレッスンは通常の方であっても講師側にとって「何が起こっても驚かないようにしよう」というかなりの心構えが必要なのです。
そんなYさんと最後に連絡を確認したのは昨年でしたが、ここはビジネスマン。
時間になるとさっとお表れになりました。
レッスンの始めは当然のごとく
レッスンの始めはこちらが何をしましょうと何も言わなくても、何をやらなければならないのかをYさんご自身が良くご存知でいらっしゃいます。単音にしろ、重音にしろ、クリアーな音色になるまでひたすら、ロングトーンを片手で弾き続けます。
この段階で講師はどんな状態なのかが、分かってしまうのですが、「おや?」重音にしろ、8割は完璧ではないか。
右手首にせよ、ロングトーンのスピードにせよ安定した音質にせよ「8割はできている!!!」講師は逆に驚いてしまいました!!
フォームも安定していることから、弾き込んでいくうちにどんどん良くなっていきます。
上達の秘訣は曲ではないということをこの方を見ていますと本当にいつも思います。
必ず勉強しなければならないカールフレッシュ.スケールシステム
学びの基本はどんな楽器であってもやはり、スケールです。
練習曲はその次なのです。読譜として目で音符を追うことができましても、腕や手首、指が動かない、硬い、広げられないという状況でしたらどうでしょうか。歌っておしまいになってしまいます。
園児さんの練習の中ではそのようなカリキュラムも必要になってくるのですが、大人の場合は特に筋肉が硬化しやすいことから、スケールを繰り返し、さらうことをお勧めいたします。
どんな曲が弾けたから上達をしたというのでは決してないのです。
その点はお子様も全く同じことが言えます。楽器を弾くためのしなやかな指、体というものはスケールからしか作られないということです。
ただし、曲をやらず、スケールしかやらないとどうなるかと言いますと上達はしていくのですが、それを見たり、感じたりすることはできません。
スケールでどのぐらいの力がついたのかというものを図る曲は効果測定のようなものです。
ですから、残響のあるステージでの本番が必ず必要になってきます。
残響の少ない部屋で弾いているだけでは
自分の奏法のどこが良くないのか、いいのかが本当のことはわからないのが現実です。
自分が弾きながら、感じ取れる部分といいますのは音程やリズムなのではないでしょうか。
音質はたとえ、耳元で出ている音質が良く聴こえたとしても、実際に出ている音質は違うということが多々あります。
特に弦楽器の場合は様々な要因によって音質が微妙に変わってきてしまいます。
ですからバイオリンを学ぶにあたり、必ず必要になってくる2本柱はスケールと残響付きの本番です。
この2本をセットで考えませんとどちらかが欠けてしまっても上手くいきません。
スケールトレーニングが終わった後、曲を弾いて見ました。
ワルツ/ブラームス
Yさんはきれいな歌う曲がやりたいとのご要望で、ワルツをやってみました。
本当に本当に大初見なのですが、テーマの5度間の取り方から、スケールをやった後のせいか左指がとってもスムーズでしたね。
右手の手首の使い方をレッスンでは重点的に学んでいっていただきました。
同じフレーズが続くワルツ。まずは体で動きをしっかり覚えていきます。
頑張りましょう。
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