一人でバイオリン教室に通ってくるSさん
2017/04/30
お母さまの楽器を持てる幸せ
Sさんは、以前、お母さまがバイオリンをやっていらした関係から、お母さまが昔、弾いていらした楽器を調整し、使用することになりました。出していた楽器が戻ってきて今週は初レッスンでした。
「どうですか?」と講師が伺うと「すごくいい」と気持ちよく鳴ってくれる楽器に大変満足したSさん。あれ?と講師が尋ねるとどうやら、ケースもご自分で新しくステキな角ケースに新調したようです。その新しく購入されたケースが学校で今まで借りていたバイオリンのケースと似ていたので講師は一瞬???でした。良かったですね。Sさん、ホントに嬉しそう。
今までお借りしていたものは弦に松脂がこびりついてしまっていて、取れないわ、かといって弦を変えたりすることも学校のものなので、できなかったようで、今までに全くメンテがされておらず、音にも限界がきていたようです。
これで、やっとバイオリン本来の美しい音色をいつもご自宅で体験していくことができます。
これから、たくさん、練習しましょうね。ということでレッスンへ入っていきました。
まずは調弦をしてもらいました。
学校のオーケストラでは本番で演奏していることもあり、自分で調弦をしていることから、やってみてもらいました。
しかし、まだ、弓で弾くことはむずかしいようです。調弦は長い年月をかけて少しずつ少しずつ上手になっていきます。
まず、今週はペグでもできるようにどんどん、触っていきましょう。
次の週から、構えて、動かしていきましょう。
バイオリンの構え
ここは本人にとっても一番、重要なポイントで、最初は今まで使っていなかった筋肉を使うので、大変だったようです。
が、毎日、少しずつ頑張っているせいか、随分、持てれるようになりました。
というか1回のレッスンでここまでできたら、素晴らしいです。
やはり、こればかりは毎日の努力以外に他はありません。
左の軸足、45度をキープすると楽器も外側へ持っていきやすいです。
左足が内側へ動くと楽器もそちらの方向、内側へきてしまいます。
お写真は両手ですが、もちろん、片手で最初にしっかり構えています。
片手持ちを今週は70秒、頑張ってきましょう。ポイントは持つときに背中を張っているかです。これができれば首を楽に回すことができます。
痛む場合は少しずつ少しずつ、回数を分けて回していきましょう。
弓の持ち方
バイオリンの演奏においての右手は全脱力できるようにしましょう。
右手の指は親指にしろ、その他の指にしろ、全く力が入っていません。
そうでないと手首が自由自在に使えなくなってしまいます。
弓の持ち方でウエイトを置いていただきたいのは親指の向きと位置です。
向きは親指を曲げた状態で左斜めに挿入します。
その後、挿入した親指をその形のまま毛に付けておきます。
毛につけていないと安定させられず、どんどん指が変化していってしまいますので注意が必要です。
片手のボーイング
お家での練習においてもまずは片手のボーイングを強化していきましょう。
ダウンー手首を全てへこませてから弓をゆっくり動かしていきます。
アップーダウンの手首とは逆に少しずつ少しずつ木を倒さないようにふくらませていき半分まで通過したら肘を上げます。
最初に弓を弦に乗せる際に見るポイントは弓がf字孔の上に載っているか、そして駒と平行かを確認し、全身の移る鏡か窓を見ながら弾くと一気に上達していきます。
今週のボーイングは片手だけにしておきましょう。
ロングトーンといって弓をゆっくりゆくり弾く練習をしましょう。
両手の練習
両手をつけるときには必ず顎の力を抜かずに手をつけます。
親指は伸ばし、出過ぎないようにします。
肘は外側へ出し、動かないよう固定させます。
この時、親指に力が入らないように十分、注意しましょう。
もしも、この時、左肘を出すと痛みがくるときは背中が曲がってしまっており、楽器が斜目内側にきているときです。
また、肘が左右に動いてしまう時は楽器が水平に持ててない場合が100パーセントです。
背中を張れば全てクリアーできます。毎日、少しずつ少しずつ曲げていきましょう。
今週はまだ、両手の練習は20パーセント、片手の練習は80パーセントというような比率で練習していきましょう。
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