ブログ初登場の大学院生
ご入会からたったの1ヶ月半でフォームが大改善
お写真入りではブログ初登場の6月にご入会された大学院生のGさん。
少し前までは大学オケで弾いていたそうですが、現在はご自分のソロの勉強にしっかり励みたいということで、6月からレッスンにお見えになられていました。
お見えになられた当初は左手にくせがあった関係でしょうか、長時間の演奏もまた、様々なパッセージを弾くのが難しい状況でした。
しかし、現在は同じ人だったと思えないぐらいフォームが大改善され、上達を得て、秋の発表会に向けて協奏曲を弾くことが決定いたしました。
経験者であっても一番大切な基本はやはり、構えです。
これはお子様から大人までどんなサイズの楽器であろうと一生、ついて参ります。
Gさんはミリ単位の肩当ての位置から改善していきました。気がつくと講師と同じ肩当てまで購入し、つけてられました。
そこからのスタートでしたから、長くかかるかなと思っていましたが、本人のやる気と練習量で生まれ変わったかのように上達されました。
さぁ、レッスンを振り返って見ましょう。
ロングトーンのボーイングをなぜ取り入れなければならないのか。
バイオリンという弦楽器は木ですから、天候やメンテナンス状態、場所等で日毎によって随分、音質が変わってしまうものなのですが、そういうことに関係なく、いつ音を出してもいつもあまり、良い音ではないということになるとこれはプレーヤーの腕にかかってきます。
では良い音とはどんな音なのでしょう。弦楽器は室内楽器と言われているほど音量の方はあまり、出ない楽器ですので大きい音=良い音ではありません。
良い音質とは割れない伸びる音です。言い換えれば4弦とも均等にバランス良く気持ちよく鳴り響いている音のことです。
これはみなさんには半永久的な課題であると思いますが、ロングトーンボーイングの効能はこれだけではありません。他に右手の移弦の成功率はもちろんなのですが、左手の指回りが大変良くなるという意外な効能がロングトーンにはあります。
具体的には音程、指を速く回せない、重音が綺麗に弾けない、ポジション移動で手間どる、音楽になってない等様々な問題点がこのロングトーンでできるようになっていきます。
Gさんには2つ課題を出しておきます。
①f字孔の真上で弓が動かされているか。
②四分音符奏法において一弓ごとに手首の運動がなされているか。
ダウンアップそれぞれの手首運動は演奏している限り一弓ごとに行う。
これが難しい場合は完全脱力ができてない場合です。
注意していきましょう。
カールフレッシュ.スケールシステムから得られるもの

Gさんを含め、これをやられている全ての方のためにお話ししておきます。
ズバリ、このテキストは何なのか。タイトルの通り、スケールということはご理解できると思うのですが、このテキストからどんな効能が得られるのか、こちらも書いておこうと思います。
①スケールの目的である音程を計画的に決めることができるようになる。
②安定した音質が出せれるようになる。
③筋肉がやらわかくなり、指が広がるようになる。
④長時間の演奏体力がつくようになる。
⑤短時間の練習で多くの技術をマスターできる。
①は単音奏法時には正しいフォームでバイオリンを構えていなくても音程を決めることは
可能ですが、重音となりますと正しいフォームでバイオリンを構えないと全くどこも音程を決めることができなくなってしまいますので認識が必要です。
②は上記にも述べた通り、天候や場所等によって音質が変わりますので、一概にも言えませんが、良い環境の中ではどの弦も均等に鳴らせるようになっていきます。
③ではこのテキストをやらずに練習曲をやっても指は広げられませんが、カールフレッシュを弾いてから、練習曲なり、曲を弾くと難なく指が広げられるようになっていきます。
④バイオリン演奏はスポーツと同じで、ある意味では体力を要するものです。
運動をやられている方は強いとも言えますが、もちろん、それだけでは演奏体力というものはついていきません。より過酷なスケールトレーニングをすることで練習曲や曲がとても簡単に弾けてしまいます。練習時間も少しずつ増やしていきましょう。
⑤短時間とは誤解があってはならないので具体的に書いておきます。
カールフレッシュスケールは全調、弾かなくてもC-durをやるだけで、何曲分も曲をさらったかのような効能があります。
例えば講師は2時間コンサートの本番で17曲ほど持って行きましたが、では日々の練習で17時間、バイオリンに向かっているかというとそうではなく平均4時間でした。
本番前のマックスで弾いても5時間程しか弾けません。
現在はもっと少ないと思います。しかし、毎日毎日コツコツとこれに励んでいますと
必ず、弾けれるようになります。みなさんも頑張りましょう。
ザイツ/協奏曲第2番第Ⅲ楽章
Gさんは既にこの曲は以前、やられていたのですが、この曲を選択されたのは本人にとってはじめてのソロ舞台であることと改善されたフォームで余裕で曲を奏でたいという思いがあったのでしょう。
秋の発表会に向けてGさんも始動いたしました。
この曲は学生協奏曲と言われていますが、学生のように弾く必要はありません。
学生さんですが。
どう弾いていくとかっこ良くプロみたいな演奏になるのかを弓さばきを中心にレクチャーしていきました。
①演奏は弓の場所や弓の量で随分、変わっていきます。
②しなやかな右手首とビブラートのコラボ
③箇所ごとのテンポの設定
④演奏に余裕を生み出す暗譜
一つ一つ、頑張りましょう。
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