さいたま市中央区より中学生経験者のレッスン
2016/12/09
毎日、少しずつの練習が体に負担をかけないだけではなく演奏耐久時間も延び技術も上がります。
バイオリンの練習もスポーツと同じで日々のトレーニングが本当に大事です。
なぜならばスポーツで考えると練習が飛んでしまった場合、どうでしょうか。
次の練習に出たとき、必ず、いつもより、体に負担がかかってくるはずです。
バイオリンの練習も飛び飛びで空いていたりすると、上達どころか怪我をしやすくなり、本当に体を痛めてしまいます。
かといってどうしても抜けてしまう日はありますよね。ですので、基本、毎日と思って練習しましょう。
では多忙な中、いつ練習するのかです。24時間という時間はみなさん、同じですので、自分が一番忙しいと思っていたら、それは間違いで、みなさん、それぞれに忙しいのです。
やっている人は早朝にお出かけになる前に弱音器をつけて練習をしていらっしゃる方もおられます。
それをやるかやらないかは本当に本人の問題です。
要はスポーツと全く同じでバイオリンも自分との闘いになります。
スポーツだって夏の暑い日はやりたくないでしょう。冬の寒い日もね。バイオリンだって同じです。
しかし、このように気候の良い季節、暖かい時間帯だけ、たくさんの時間を取り、やっていたらどうなるでしょうか。
そう考えるとやはり、少しでも毎日、やった方が凄く体が楽で怪我もしにくいのだなぁということがわかると思います。
毎日の練習、少しでもがんばっていきましょう。
ということで、早速レッスンに入りました。
ポジション移動における上手な音程の取り方
まずはカール.フレッシュ.スケールシステムに入り、c-durの単音のスケールを第1ポジションで弾いてみます。
この第一ポジションは(親指が行止まりの位置にある場所をいうのですが)指と指の指間が実は一番広いポジションであります。
別の言い方をすると指と指をかなり開けなければいけないポジションです。
指を開くようにするには様々な基礎が必要なのに、初心者用テキストではなぜか、どのテキストも第一ポジションから始まっているものばかりです。
また、このポジションだけを弾いているとバイオリンってこんなに広げる楽器なぁんだと思ってしまうかも知れません。
しかし、次ページのポジション移動といって別の違うポジションを弾いて見ると意外に楽な部分に気がついていくと思います。
Mクンも今週のレッスンの中で、ポジション移動に入りました。
曲ではとっくに弾いているのですが、改めてスケールで1~7ポジションまで弾くとその違いを体感したようです。
特に第7ポジションでは第1とは真逆で指間が異常に狭いものです。これに最初、戸惑いを覚えていたようですが、第7の音程を取るときのコツは前の指の場所にぴったり重ねるように次の指を置いていくと音程を決めることができます。
もちろん、親指の場所や指の形も正しくしないと音程を取ることはできませんが、意外とハイポジションの方が肉体的には楽でむずかしくないのです。
しかし、どこでどの位置に親指を持っていくのかをしっかりと認識し、親指がそこにいくようになるまでは練習しなければ弾けるようにはなりません。
移動時のコツはどこに目線をやるかです。
講師が演奏をするときにはポジション移動中はネックの左側方に視線をやり、音を出す瞬間に指板の中の押さえている指を見ます。
すると99パーセント決められます。実践してみてください。
重音から何を学ぶのか
Mクンはポジション移動が終わると6度の重音を弾きました。
6度の重音は重音を学び出すとまずは一番、最初にやる重音です。
曲の中でも曲の途中や終止でよく出てくる重音です。
6度で重音を初めて弾く人もおられるでしょう。
ということはまずは単音での弾き方とどう区別するのか、そこからです。
Mクンには既にレッスンでそのことをお伝えしていますので、よく理解されていると思いますが、一般の方々のために書いておきます。
調弦をする際にも
重音というとバイオリンをやっている人の誰もが6度の前にパッと思いついてしまうのが調弦ですよね。
あれも開放弦の重音です。ではまず、初心者の方が調弦を重音でしたいのだけど、音が2つ同時に出せないというケースを今まで多く見てきました。これの原因は弓圧ではなく、手首の運動です。特にアツプ時における細かい手首の運動が演奏中、常時できていないと手首が動いていなかった時に一音しか鳴らなくなってしまいます。
ですので、手首の運動という意味では単音も重音も全く同じ運動なのです。
単音と重音の奏法の違いは弓圧です。
単音を弾く時の弓圧はもちろん、力を入れてはいけませんが、かなり、抜くということを意識しなくて普通ぐらいの弓圧で十分、美しい音が出ますが、重音はそうはいきません。たとえ2和音でもです。かなり、弓圧を意識して抜かないと音が割れてしまいます。
左手の指の押さえ方
Mクンも、この辺は今後、しっかり学び、習得してもらいたい課題です。
現在は6度をやっていますが、今後は8度、10度、3度、フィンガリングオクターブ、倍音と様々な技術が出てくると思います。
いきなり、全てをやるわけではありませんが、どの重音であっても、正しい指の形を覚えないと全く、弾けなくなってしまいます。
指の形はレッスンでやった通りですが、どうして第一関節をつぶさないといけないのかをご説明しましょう。
これに関しては色々な先生方が色々な書き方をされていると思うのですが、指を立てた形しか、弾けないと重音やポジション移動の一部、ビブラート等様々な技術が弾けなくなります。ではその時だけ指を倒そうとしてもそれはできません。
逆にその時だけ指を立てることは練習をしなくてもできます。
また、常時、指を立てて演奏をしていると単音の音程であっても計画的に音程を取ることは100パーセントではなくなってしまいます。弾けたり弾けなかったりで練習の効率も非常に悪くなってしまいます。
先のことをしっかり見据えると、やはり、最初から正しい形でやるべきだったということが理解できるようになると思います。
このことは以前、私が習っていた恩師が教えて下さったことです。
初心者の方にはまだまだ、理解がしにくいと思えますが、最初に良くない癖をつけてしまわないよう先のことをしっかり見据えるということがとても大切になるかと思います。
Mクンにとつても先の習得していない技術だけではなく、きちんと基本通りにやると普段の単音の音程もとっても楽になるかと思います。
鈴木メソード4巻/ ビバルディー/ 協奏曲 イ短調 第一楽章
ご自宅での練習においても本番でも全体的にテンポを落として弾いていないとピアノがつくと大変なことになってしまいます。
ご自宅で聴いているCDの伴奏はオーケストラの弦楽ですので、比較的、簡単に速く弾けますが、ピアノだと飛ぶので速く弾けない作りになっています。
メトロノームでしっかり、管理しましょう。
テーマの冒頭の旋律の中でテヌートの2,3個目ぐらいから、若干、走ってしまいます。
同じ音を弾く箇所はマークしておいてください。
テーマに細かいビブラートがかかると良いですね。ただし、もたつかないように少量だけかけましょう。
また、ボーイングが反対になってしまう箇所は良くさらっておきましょう。
強弱記号をやるところはテンポを変えないようにきちんとやりましょう。
17,20小節目のアクセント、マルカートの弾き方はレッスンで弾いた弾き方を忘れないように。弓は大きく速く、キッパリと弾きましょう。
逆に16分音符の弓の量は短く、真ん中の方で手首を使ってやわらかく弾きましょう。この時もテンポが変わらないように。
最後から21小節目からのソロはテンポ管理をしっかりとして走らないようにすることと、クレッシェンドをきちんとやれるように
かなり、さらっておきましょう。
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