バイオリン練習嫌い克服法
2018/09/05
埼玉県さいたま市桜区のABEバイオリン教室の阿部です。
梅雨に入りだんだん暑い季節がやってまいりました。
暑くなるとつらいのが、やはり、練習ではないでしょうか。
バイオリンは練習中、冷房をかけているとピッチがくるってきます。
ですから、弾く前までに温度を下げ練習中はエアコンを切ります。
とはいえ20分も長い曲は大変です。猛暑の中の練習のように滝のように毎回、汗が流れ落ちてきます。
よく、顎当てに布を乗せている人が多いですが、厳密に言うと音質がやはり、ダウンします。
ですので、その都度、私は拭いています。
さて、この大変、暑くなる夏をどう乗り切れば良いものか(練習)と考えて見ました。
バイオリンは好きだけど練習は嫌いというお子さんが多い。
実は練習嫌いって子どもだけじゃないのです。もちろん、好きなお子さんもいると思いますが。
講師も練習、嫌いな方です。ではどうしたら、まじめに練習するようになるのでしょうか。
弾くようになる最も効果的な方法は子どもでも大人でもプロでも誰でもみ~んなバイオリンをやる人は目標を決めることだと思います。
どんな目標でもいいと思います。例えばごく身近なことでも良いと思います。
敬老の日やおばあちゃんのお誕生日等にバイオリン演奏をプレゼントするとかね。
お友達を呼んで聴かせるとか、ごく身近な環境から演奏する場を作ってあげる。
何もホールや大勢の人前で弾くことだけが演奏というわけではありません。
お友達にすご~い!と言われるだけで一つ自信を持てる子になるかも知れません。
しかし、人前で演奏するのが大の苦手な人もいます。
今までのケースでいうと大人は発表会嫌い、出たくない、子どもさんに聴かれるのが恥ずかしいという人が多いです。
一方、子どもさんはみんな好きかというとそうでもない。苦手な子もいたり、親御さんの方で出したくないという方もいらっしゃいました。
教室としては上記のことを考えると強制参加という形にはできないのが現状だと思います。
弾きたい、弾きたくてしょうがないという自発的な感情が一人一人に出てこないと音楽にもならないかなぁと感じます。
自発的な感情を起こさせるには・・・・
では自発的な感情を起こさせるには、特に子供さんの場合はご家庭での環境がどうしても影響を及ぼします。
ケースの蓋を開け、練習を始めるまでは全く、他のバイオリンの音楽も聴かされず、ご家族の誰かが他の楽器であったとしても奏でられることが、日常の中になかったとしたら、子どもが自発的にケースを開けて練習なんてことは100パーセントないといえます。
やはり、自発的に練習してくれる子に育てるにはご家庭の内外で音楽を取り入れる環境が必要かと思います。
ご家族で、一流演奏家のコンサートへ連れていってもらえる子どもは必ず、違ってきます。未就学児はまだ無理ですが。
良いものを外から家庭内に取り入れるということも時には必要になってくると思います。
週1のレッスンだけでは良い耳を育てることはできません。
子ども、大人に限らず、よく、あることはレッスン時間内の間に弾けるようにしていこうというパターンです。
これは明らかな間違えです。わずかな週1だけのレッスン時間内だけでは弾けるようにはなりません。
レッスンへ行けばその場で弾けれるようになるという安易な考えだと練習には結びつかないでしょう。
バイオリンはそんなやさしい楽器ではないのです。残りの週6日の練習がどんな状況だったかで上達は決まります。
上達しないだけなら、まだいいですが、練習が抜けるとどうなっていくのかを説明しましょう。
練習が飛んでしまうとどうなってしまうのか
練習が飛んでしまうと筋肉が硬化してしまい、筋肉を広げる(音程を取るのに)のに身体にものすごい苦しみが襲ってきます。
自分の手ではないようなはるかに重たい指、重たい肩。
一日、練習をサボると元の自分の体に戻すのにそれからまた、3日かかると言われています。
これは本当です。すると練習をするのが億劫になり、よけいに大変になってきます。
毎日5分でもいい、指を動かすだけで、全く違います。
講師も人間ですから、体調の悪い時があります。練習できそうにないのではと思う日が。
そんな日は工夫をして体をケアしながら、スケールだけを弾きます。
通常の練習からするとうんと短くですが、よほどの熱が出たりというのでなければ薬を飲んで、少し休んでからスケールだけを短時間で終えその日は終わりにします。
すると次の日には影響しません。むしろ、上達していてびっくりすることがあります。
ムリをして曲を弾かなかったからでしょうか。
みなさんの場合、むずかしく考えず、ほんの一瞬、楽器を持ち、指を動かすだけで翌日がしんどくないと思ってください。
しかし、風邪や発熱等で極度に体調が悪い場合はゆっくり休んだ方がいいと思います。
講師も多忙過ぎて時間のない時に自分に言い聞かせている言葉があります。
「時間は自分の手で作るものなんだ」と。それぞれのライフスタイルから何とか工夫をしてわずかな時間を生み出してみてください。
講師がいうからではなく、自身の体に負担をかけないために毎日、少しずつ、楽器に触る習慣をつけたいものです。
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