Sさん段々、楽器に馴染んできましたね。
2022/06/19
Sさん、今、学校では大変な曲を
Sさんは学校のオーケストラに半年前に入部されたようですが、その当初は小品の数々を演奏会では弾いていたようですが、先日、お話しを伺うと今、やっている曲が何と「フィガロの結婚」オペラのセカンドらしいのです!!
講師の経験からするとこの曲はセカンドの方が断然、むずかしい。
手首のフル回転ボーイングを相当、鍛えないとならないですね。
さて、先週も頑張ってレッスンに来られました。
構え→片手→両手→ボーイングと基礎をチェックしていきます。
まずは基本動作を確認していきます。
ここで大切なことはこの過程の中で顎以外に力が少しでも入ってしまっていたら、左手に悪いくせがついてしまい、長い曲が弾けなくなったり、また、速い曲も弾けないという現象が起きてきます。
バイオリンの基本奏法は顎以外の箇所は全て、脱力するように弾くのが正しい弾き方です。
ただし、左手と右手では全く相反することをしているのがバイオリンという楽器です。
右手のように左手も全脱力していたらどうなってしまうのか。
指の押さえ方もただ、弦に触れているだけでは良い音が出ないことは知っていると思いますが一指ごとに、指を押さえるときに叩いていけないと発音が全くハッキリせず、何を弾いているかも聴いている人には全くわからなくなってしまいます。
ですので、バランス的に右手のように全脱力というわけにはいきません。
一音、一音しっかり指を引きつけてバチッと音がするまで叩いていきましょう。
Sさんの改善点であった左親指は曲げず、上へと出過ぎていないか、1STの親指の位置、そして左肘が外へいっぱい出ているかを毎日、必ず確認してください。
指が伸びないと1STの親指の位置をズラしてしまう人がいるようですが、絶対にやめましょう。
バイオリンのポジションは1から、7ポジションまでありますが、各ポジションの親指の位置が決まっています。
1ポジの親指がズレてしまうとその先、全部、ズレていってしまいます。
やはり、一番むずかしいポジションは第一ポジションなのです。
毎日弾くポジションですが、基本をはずすととんでもないことになっていってしまいます。
本当に指と指の間隔が広くてどうしようもないポジションですが、顎を強化し、親指が定位置から、動いて行かないように心がけましょう。
カールフレッシュ・スケールシステムへ
まずは1小節目だけをPIZZでやってみます。
そのときに確認することは指の形です。
その先の重音も難なく弾けれる対処をしていきます。
手首の形や肘、指の形等フォームがこの段階で少しでも変わってしまう場合は先へ進むことをやめてください。
これだけをやりましょう。
もしも、フォームが安定していたら、次の過程へ進みましょう。
次はarco(弓で弾いてみます)です。
さらい方はレッスンでもお話ししましたが、元の下の方だけ弓を使って、リズムを一日、3種類ほどさらいましょう。
この時に弾くリズムはスラーを必ずつけましょう。
デタッシュ奏法だと都合の良いところで休符を入れてしまいますので、必ず、スラーをつけて弾きましょう。
スラーの数は最初は少なく、できるようになってきたら、長いスラーにも挑戦しましょう。
この時のポイントは必ずアップの際、毛がなくなる最後の最後まで弾くようにすることです。
この点は全弓の基礎ボーイングと同じです。
良くあるパターンは元の方にいくと変な音がするからとそこを跳ね上げてしまったり、その辺の毛を残してしまうパターンです。
変な音がする原因は肘が十分に上がっていないか、肘を上げるタイミングが遅いかのどちらかです。
まずは基礎の基本をしっかり覚えましょう。
あと、元の方の最後の毛まで使えない原因としてダウン時の弓のストロークが異常に速いことです。
そのことで、たくさん弓を使ってしまい、次のアップで戻り切れない場合です。
ロングトーンといって基礎ボーイングで弓をかなり、ゆっくり動かす習慣をつけましょう。
すると、バイオリンのあらゆる技術のスキルアップが期待できます。
頑張りましょう。
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