【重要】TUNER-METRONOMEの正しい使用方法(動画あり）

TUNER-METRONOMEとは

今日、お話しする内容は全ての演奏者において大変、重要な内容ですので、しっかり読んで下さいますようお願いいたします。

これを見ておられる方は専門家でない方もおられますので、専門用語は避け、誰もがわかる文言を表記していきます。

今日は講師が使用しているYAMAHAのチューナーメトロノーム（音合わせと速度計）TUNER-METRONOME TDM-75についてその正しい使用方法と機能、使用目的について触れていきます。

機能について

①TUNER(音合わせ)の機能と使用方法

大変、多くの方が買い求めておられるこの機種ですが、まずは本体裏に単４の電池２個を入れてください。

次に本体の表側をご覧になると左側のボタンはチューナー（音合わせ）右側はメトロノーム（速度計）。

となっております。

では左側のチューナー（音合わせ）を使っていきましょう。

①一番上のボタンTUNER　ON　で電源を入れます。

②次にその下にCALIB NOTEという三角の上下ボタンがあります。

ここはHZを設定するボタンですので４４２にしておきましょう。

三角の上下ボタンで動かして下さい。

③更にその下にはSOUNDというボタンがあります。

これを押すとAの音（ラ）が出ます。

この音を止めたい時はこれをもう一度押しても止まりますが、その下のSOUND　BACKでも止まります。

次にその右となりのボタンを押すとライトがつくようになっています。

では楽器等で音を出して見ましょう。

音合わせをする時はSOUNDを押して音を出して合わせる人はまずいません。

なぜならば音だけを出して合わせられる方は自分の出しておられる音がTUNERよりも高いのか低いのかがわかる方でないとなりません。

針も動かないので、ピアで合わせるのと同じ原理になってしまいます。

通常の使い方は楽器等の音を出して針の動きで見ていきます。

針が真ん中の三角より右を指したら高く左を指したら低く、真ん中の三角を指したら音が合っているということになります。

ではバイオリンの場合で具体的に見ていきましょう。

バイオリンの場合はまずはA線から始めます。

音を出すとTUNERの表記がAと出ていることを確認。そして針が三角の真ん中になるようバイオリンのペグを上下させていくのですが、ここで大変重要なポイントがあります。

極度に低い場合や高い場合はその音が表記されるのでAと出ない場合があります。

そんなこともありますのでまずは下の音名をしっかり覚えましょう。

例えばTUNERにＧ#と表記されていた場合はGとAの間ということでAにする弦には半音高くするという方法です。

ではG線のGにしなければならない弦でG#と出た場合はどうでしょうか？

これは半音低くするのが正解です。

右の場合は高くし、左の場合は低くします。

他の弦でE♭と出た場合はDとEの間ということになりますのでEにする場合の弦は半音高くしましょう。

②METRONOME(速度計）の機能と使用方法

では次に右側のMETRONOME（速度）の使用方法を見ていきましょう。

①METRONOME ONで電源を入れます。

②ア　左側にBEATという三角の上下ボタンがあります。これは拍子の設定になります。

拍子とは楽譜をご覧になるとト音記号の右横に＃などが出てきてその隣に3/4などと数字が書いてあるかと思いますが例えば3/4の場合のBEATは３になります。

つまり下の数字は音符の種類を表し上の数字は１小節に入る拍数を表します。

ですのでBEATに4を入れないようにしましょう。この場合は３です。

三角の上下ボタンを使ってこの場合は３に設定しましょう。

イ  次に右側のTEMPOですが、これは速度を表します。

三角の上下ボタンで設定していきましょう。

③TAP IN

自分の弾けるテンポの数値を知りたい時に有効になります。

例えば３拍子の曲でBEATを３にしてTAP INボタンを自分の弾く速さで３回連続打ち込んで見ます。

すると今自分がTAP INに打ち込んだテンポが表示されます。

自分が弾く曲を（歌いながら）連続打ちしていくと可能なテンポを知ることができます。

④START/STOP

音を出すスタートと停止ボタンです。

TUNER（音合わせ)の使用目的

これは楽器の音合わせのみに使っていきましょう。

楽譜上に書かれた音符の音取りには使用できないと思ってください。

音符の音取りには電子ピアノ、キーボード、ピアノを利用しましょう。

ではこのTUNERを使って合わせて見ましょう。

関連記事はこちらもご参照くださいませ。

https://abeviolin.com/2022058252

METRONOME（速度計）の使用目的

メトロノームの使用目的はかなりあるのですが大きく分けて３つです。

どんな場面で使用するとよいのかを挙げていきます。

①譜読みの初期から基準とするテンポを出し続けながら正しいリズムを覚えていきます。

②弾けない曲、または箇所をテンポ管理によって弾けるようにしていく。

③他人とのアンサンブル、または個人のピアノ伴奏合わせ時にも有効。

この内、①の時しか使用しなかったり、②の時しか使用しなかったり、③の時しか利用しないというのでは全く上達しないです。

よくあるケースではどうしても弾けない箇所が出てきてやっと使用し出すというパターンです。②ですね。

①の段階から使用しながら弾いていない状態ではいきなり、②で困り果てた時から使用しても弾けれるようになりません。

いつまでたってもその曲の正しいリズムが覚えられない方の場合はこの①から弾きながら利用していないからなのです。

特によく知っている有名な曲の譜読みではとても注意しなければなりません。

リズムに弱い方の１００パーセントはこの①の譜読みの段階からいつもメトロノームで音を出しながら弾くという行為をしていないです。

正確なリズムを覚えていく方法はメトロノームを使用せずには覚えられません。

②ですがゆっくりなら弾けれるけれど速く弾くと弾けれなくなってしまう。或いは弾けれるところばかり、テンポが速く、弾けないところは遅くなってしまうというケース。

これは一言でいうとその曲をまだ弾けていないということなのですが。

ア 分離法と呼んでいますが、移弦する前と後とで別々に何回も練習をする。その時にやはり、基準とするテンポを最初はゆっくりから出していきます。同じテンポで前半と後半分けてそれぞれ何回も弾きます。

その後２つをつなげます。これで弾けたら、次はテンポを２メモリずつ上げ前半と後半で同じテンポでそれぞれ何回も弾く→つなげるを繰り返していきます。

しかし、細か過ぎるリズムで指が回せないという場合はリズムを長いリズムに変えて速めなテンポに設定して練習します。

ここまでやれば弾けない箇所がなくなります。やらなければ弾けないです。

イ 強弱をつけない練習

メトロノームを出しながら、楽譜に書かれた強弱等はつけずに客観的にその数値で弾けれるかだけをまずは実践してみましょう。

これができれば作曲家に合ったどんな音楽にすることも可能になります。

③発表会などの事前、ピアノ合わせ時に自分の弾けれる数値を知ってそれを告げることができますと大変有効になるかと思います。

このようにメトロノームで上達できますといっていいほど使い道は多いです。

練習する時はいつも使用するようにしましょう。

この機種でないといけないわけではありません。

楽器をやっている方でまだお持ちでない方は早急にご用意しましょう。

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